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自殺する日本人、頑張る日本人

 最近、自殺の報道がやたらとなされている。これは、見ていて心が痛みます。
 特に、小学生や中学生の自殺などには心がとても痛みます。

 日本は年間3万人の自殺者がいるそうですが、みんな色々な事情を抱えているんでしょう。
 誰もが、長い人生において『死にたい』と思う時はあるでしょう。私も何度もあります。
 なので、自殺してしまった人の気持ちが完全に分かる、とまではいきませんが、辛い気持ちは察しがつきます。

 それにしても、本当に最近の自殺の報道は以前に較べると異常に多い気がするのは気のせいでしょうか。テレビや報道機関で取り上げられている自殺の事件を見ていると気が付くのは、誰か第三者による圧力によって自殺に追い込まれたケースの人が多いと思います。
 報道機関は、報道するネタがないから、敵を探しているのでしょうね。それで、イジメなどによる自殺者が出た場合、イジメた相手がいる訳だから、それを鬼の首を取ったように取り上げる。行政の対応にしてもそうです。『これだけ、行政はお粗末な事をやっていたんですよ!』と又鬼の首を取ったように報道する(まぁ、実際、行政はお粗末ですが・・・)。
 そういった行政のずさんな部分を明るみに出すのはいいと思います。
 しかしながら、自殺遺族が自殺の要因を作った第三者を罵倒する映像を繰り返し流すのは、いかがなものかと思います。そんな映像を流す時間があったら、もっと自殺の実態について迫っていくべきだと思います。
 結局、報道機関といっても『商売』ですから、視聴率の取れる事だったら何だってやる、という事でしょうか。とても、残念な事柄です。

 報道機関といえば、以前から常々思っていたのは、海外で活躍する日本人を全く取り上げない事です(スポーツ選手以外の一般人)。
 日本の資源は人的資源だと私も思っているので、そういった海外で、その地の人々の為や自分の力を試すのに尽力する日本人の姿をどんどん報道していくべきだと思います。
 なぜなら、それは同じ日本人として誇らしい事だからです。
 今、日本人のアイデンティティーの見直し、のような事が流行っていますが(阿倍総理の本が売れたり、『国家の品格』という本が売れたり)、世界の中の日本を意識しないで、日本独自のアイデンティティー等を唱えても意味がないと思います。なぜなら、自分らしさは他人との違いから見えてくるのであって、日本だけを見て、日本を礼賛しても、周りの国からは異常に見える事でしょう。世界の中の日本を意識してはじめて、日本の良さも見えてくるのだと思います。そして、相手(の国)も認める。なぜなら、相手も認めない人が何故自分を認めてもらえるでしょうか?
 アイデンティティークライシスは、狭い視野から来るのだと私は思います。

 最初の話題に戻りますが、自殺する人というのも、狭い視野になってしまっているのだと思います。テレビで誰かが言ってましたが、選択肢が非常に少なくなってしまっている、と。
 勿論、リンチに近いイジメを受ける若い小学生や中学生の子達に、ただ『広い視野』を持てと言っても、理解されないかもしれませんが、取り敢えず、一度は立ち止まって、自分はどれ位の選択肢を持っているのか確認してもらいたいです。その中には、現在の自分の状況から抜け出せるものもきっとあるはずです。
 『広い視野』は抽象的ですが、『選択肢』と考えれば具体的になってくると思います。『人間として出来る全ての事』とすれば、もっと具体的になってくるでしょう。
 私は、『死にたい』と思った時、思い止まったのは、この先の新しい世界を見てみたい、という好奇心が一つありました。別に、『生きなきゃいけない』という肩に力の入ったものではなくて、ただ『先がどんな風になっているか見てみたい』と見方を変えれば、力も抜け楽になりました。
 よく大人は子供に『多角的な視野を持て』と言いますが、この言葉、確かに的を射ているのですが、子供にとっては抽象的で分かりづらいと思います。
 そうではなくて、『違う言葉で考えてみる』と言い換えた方が分かり易いと思います。もし、年頃の子供のいる親御さんは是非、子供にそう伝えて欲しい。大人になれば自然に『多角的な視野』の意味もわかってくるでしょう。ただ、子供には少し難しい。

 日本人は世界の中でも稀に見る真面目な民族だと、海外で長い年数暮らした私には思えます。真面目過ぎるが故に思い詰めて自殺もしてしまう。真面目だから世界の中で活躍も出来る。その日本人の持つ『真面目さ』をうまく使いこなして上げたいものです。

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